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2022.09.14
こんにちは、アソビハートの奥野です!
私は映画好きで、映画紹介のHPを作成しました。その中から福祉について 考えさせられた作品、トッドフィリップス監督の社会格差を風刺した話題作 「ジョーカー」を紹介したいと思います。
主人公は母の介護をしながらコメディアンをめざして一生懸命に生きた大道芸人 です。しかし、心無い人の出会いなど負の連鎖が続き、やがて狂気あふれる悪へ と変貌していきます。フィクションの世界ですが、虐待、ヤングケアラー、 貧困、格差社会など現代の社会問題を織り交ぜた重厚な作品です。
私は3年前、通信大学に編入学して福祉を学んでいました。その時「更生保護 法」の授業を、東京の治安の悪い所で保護司している著名な先生から受けまし た。扱った題材は、凶悪少年犯罪の更生プログラムや障害者の方が犯罪に巻き込 まれ入所しているケース、刑務所内の高齢化が進んでいること、出所後の現状等 です。初めて聞く話ばかりで驚きの連続でしたが、中身の濃い気骨ある講義でし た。
最後のテスト問題は、ソーシャルワーカーとして「刑を終えた人が再犯しないた めに出来ること」、「犯罪をなくすために出来ること」の2題で時間は30分、 文章が頭に浮かばず苦労しました。その年の暮れに「ジョーカー」を観て、テス ト回答時に出てこなかった「寄り添う」という言葉が自然に頭に浮かびました。
映画の中のジョーカーは、社会的に不利な状況におかれ、抑圧され、まともな 支援も受けられず壊れていきます。昨年社会福祉士試験に合格し現在相談員と して働く中で、利用者の方から社会に出て理不尽な経験をして心が病んだお話を 聞くと大変胸が痛みます。
この映画を観て、利用者の方が尊重されて安心安全に暮らせるように支援できた らと思います。また、一生懸命に生きている人が報われる社会であり、人に寄り 添うやさしい社会であれば良いなと思います。
映画好きな方は→ http://www.cinematea.com